結婚相談所を訪れるお客様に、
「どんな結婚生活を送りたいですか?」
とお聞きすると、
「お互いを尊重できる関係でいたいです」
という言葉をよく耳にします。
「お互いを尊重できる関係」って素敵ですよね。
でも、「尊重」という言葉の意味を考えたことはありますか?
もしかすると、あなたが思う「尊重」と、
パートナーが思う「尊重」は同じではないかもしれません。
今回から3回に分けて、
「尊重し合える結婚とは」をテーマに、
結婚生活で大切にしたいことをお伝えしていきます。
第1回は、「夫婦なら何でも話すべきは本当?」
について考えてみたいと思います。
「夫婦なら何でも話合うべき」
そんな言葉を聞いたことはありませんか?
結婚生活において、
コミュニケーションが大切なのは間違いありません。
だからこそ、
「何でも話せる関係が理想」と考える方も多いと思います。
でも私は、
「何でも話すこと」と「信頼し合うこと」は、
必ずしも同じではないと感じています。

話したくない時があってもいい
人は誰でも、
自分の気持ちをすぐに言葉にできるわけではありません。
何が悲しいのか、何が苦しいのか
自分でもまだ整理できていないことがあります。
一人で考える時間が必要なこともある。
今はまだ話したくない、そんな時もある。
けれど、相手を大切に思うあまり、
「何があったの?」
「どうして話してくれないの?」
「私には言えないの?」と、
つい聞きたくなってしまうことがあります。
もちろん、それは相手を心配しているからこその
言葉かもしれません。
でもその言葉が、相手にとってはプレッシャーに
なってしまうこともある、ということを
知っておくことが必要なんです。
「知りたい」の裏にあるもの
私たちは、相手のことを知りたいと思います。
それは自然なこと。
でも時々、
その「知りたい」という気持ちの奥には、
自分の不安が隠れていることがあるんです。
何を考えているのかわからない。
自分だけ知らされていない気がする。
嫌われたのではないか。
そんな不安を解消したくて、
答えを求めてしまうことがあります。
けれど、その不安を埋めるために相手に説明を求め続けると、
相手は安心するどころか、追い詰められてしまいます。

信頼とは、すべてを知ることではない
信頼というと、「何でも話せる関係」を
思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろん、それも素敵な関係です。
でも私は、
「今は話したくないという相手の気持ちを尊重できること」
も、信頼の一つだと思っています。
相手には相手のペースがあります。
すぐに話せる人もいれば、時間をかけて気持ちを整理する人もいます。
その違いを認められる関係は、とても安心できるものです。

本当に大切なのは
結婚は、相手のすべてを知る権利を得ることではありません。
夫婦になっても、相手は自分とは違う一人の人間です。
だからこそ、「話してほしい」ではなく、
「話したくなったら聞かせてね」と言える関係は、
とても温かいものだと思います。
信頼とは、相手の言葉を待つこと。
そして、相手のペースを尊重すること。
そんな関係を築いていけたら素敵だと思いませんか?
次回は、第2回「話したくなるまで待つという愛情」について
書いてみたいと思います。
相手を大切に思うからこそ、すぐに答えを求めたくなることがある。
それでも待つことができる関係には、どんな意味があるのでしょうか。
お楽しみに!


この記事へのコメントはありません。