幸せな結婚生活を叶えるために、婚活中から知っておきたいこと
【第9回】幸せな結婚生活は、一生をかけて育てていくもの
ここまでの8回で、
フロムが語る「愛するということ」について、一緒に考えてきました。
愛は感情ではなく、技術であること。
そして、その技術は、
「配慮」
「責任」
「尊重」
「理解」という4つの土台の上に成り立っていることをお伝えしてきました。
では、その技術は、一度身につければ終わりなのでしょうか。
フロムの答えは、「いいえ」です。

愛は、一度身につけたら終わりではない
私たちは何かを学ぶと、
「もうできるようになった。」と思いたくなります。
でも、愛はそうではありません。
結婚しても、10年経っても、20年経っても、
相手も、自分も変わり続けます。
仕事が変わることもあります。
子どもが生まれることもあります。
親の介護が始まることもあります。
年齢を重ねれば、考え方や価値観も少しずつ変わっていきます。
だからこそ、愛は完成するものではなく、
一生をかけて育て続けていくものなんです。
頑張ることや我慢することが、愛ではない
ここまで読んでくださった方の中には、
「それならもっと頑張らなければ。」
そう感じた方もいるかもしれません。
でも、それはちょっと違うんです。
幸せな結婚生活は、
どちらか一人が我慢して成り立つものではありません。
自分の気持ちを押し殺して相手に合わせ続けることも、
本当の愛ではありません。
フロムが伝えたかったのは、
「もっと尽くしなさい。」ということではなく、
愛することは、人生を通して学び続けるものだということです。
だから、完璧な夫婦を目指す必要はありません。
失敗する日があってもいい。
すれ違う日があってもいい。
そのたびに、
「どうすれば、もっと良い関係になれるだろう。」
と考え続けることが大切なんです。

相手は、自分のものではありません
結婚すると、つい忘れてしまいがちなことがあります。
それは、相手は、自分とは違う一人の人間だということ。
自分の思いどおりになる存在ではありません。
考え方も、感じ方も、大切にしたいことも、
人生の中で少しずつ変わっていきます。
だからこそ、
「どうすれば相手が分かってくれるだろう。」
ではなく、
「どうすれば、お互いが安心して、
自分らしく暮らせる関係を育てていけるだろう。」
そんな問いを持ち続けることが、
幸せな結婚生活につながるのではないでしょうか。
私が夫婦問題のご相談を通して感じてきたこと
私はこれまで、
長年にわたり夫婦問題に悩む多くの方のお話を伺ってきました。
その中で感じたのは、苦しくなってしまったご夫婦の多くが、
「愛情がなくなった」からではなく、
お互いを理解しようとする姿勢や、
尊重しようとする姿勢を少しずつ失ってしまっていたということです。
一方で、年月を重ねても穏やかな関係を築いているご夫婦には、共通点があります。
それは、完璧なことではありません。
お互いに、
「今、自分にできることは何だろう。」
「どうしたら二人が心地よく暮らしていけるだろう。」
と考え続けていることです。
人生には、思いどおりにならない出来事がたくさんあります。
だからこそ、その時々の状況に合わせて、
お互いを思いやり、話し合い、関係を育て続けようとする姿勢が、
何より大切なのだと感じています。

幸せな結婚生活は、二人で育てていくもの
婚活では、
「どんな人と結婚すれば幸せになれますか。」
というご相談をよく受けます。
もちろん、お相手選びは大切です。
でも、それだけでは幸せな結婚生活は続きません。
大切なのは、結婚したあとも、
「どうすれば、この人と安心して笑い合える関係を育てていけるだろう。」
と、お互いが考え続けること。
幸せな結婚生活は、特別な才能ではありません。
二人で関係を育て続ける姿勢によって築かれていくものです。
だから私は、婚活は「結婚するため」の活動ではなく、
幸せな結婚生活を育てる力を身につける時間でもあると思っています。
次回予告
いよいよ、この連載も最終回です。
ここまでフロムの『愛するということ』をもとに、
「幸せな結婚生活を育てるために大切なこと」をお伝えしてきました。
最終回では、この10回を振り返りながら、
私が結婚相談所を通して本当に届けたい想いをお話しします。
「結婚すること」がゴールではなく、
「幸せな結婚生活」を育てていくために、婚活中から大切にしてほしいことを、
最後のメッセージとしてお届けします。


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