幸せな結婚生活のために、婚活中から知っておくべきこと
【第3回】運命の人がいれば幸せになれるの?

前回は、「なぜ私たちは愛されたいと思うのか」
というテーマについてお話ししました。

私たちは誰かに愛されることを求めがちですが、
それは決して特別なことではありません。

でもフロムは、
私たちが当たり前のように信じていることに
疑問を投げかけています。

「本当に、幸せな結婚生活は『誰と出会うか』
だけで決まるのでしょうか。」

多くの人は、
「運命の人に出会えれば幸せになれる」と考えます。

しかしフロムは、
愛の問題を「相手選びの問題」として考えること自体が、
本質ではないと伝えているのです。

「運命の人に出会えれば幸せになれる」と思っていませんか?

婚活をしていると、
「まだ運命の人に出会えていないだけ。」
「本当に相性の良い人がいるはず。」
そう考えたことはありませんか?

もちろん、相性の良い相手と出会うことは大切です。

でも、フロムは、多くの人が愛の問題を
「相手選びの問題」だと考えすぎていると言います。

つまり、「誰を愛するか」ばかりに意識が向き、
「どう愛するか」という視点が抜け落ちてしまっているのです。

幸せを決めるのは「相手」だけではない

婚活では、年齢や価値観、年収、趣味…。
さまざまな条件を見ながら、お相手を探します。
もちろん、それらは結婚生活に影響する大切な要素です。

でも、どれだけ条件が合う人と結婚しても、
意見が違えば相手を責める。
思い通りにならないと不機嫌になる。
話し合いを避ける。

そんな関係では、
幸せな結婚生活を続けることは難しくなります。

反対に、お互いを尊重し、違いを認め合い、
一緒に歩んでいける夫婦は、
時間とともに信頼関係を育てていきます。

つまり、幸せを決めるのは「誰と結婚したか」だけではなく、
「どんな関係を築いていくか」なんです。

私が結婚相談所で大切にしていること

私はこれまで、
夫婦問題カウンセラーとして多くのご相談をお受けしてきました。

その中で感じたのは、
結婚当初は「この人しかいない」と思っていたご夫婦でも、
関係が苦しくなってしまうことが普通に起こるという現実です。

逆に、お互いを尊重し、
思いやりを持って関わり続けているご夫婦は、
年月とともに絆を深めています。

だから私は、婚活でも
「どんな人を探すか」だけではなく、

「どんな夫婦になりたいか」
を一緒に考えることを大切にしています。

結婚相談所は、お相手を紹介する場所でもありますが、
それ以上に、
幸せな結婚生活へのスタートを支える場所でありたいと思っています。

フロムが伝えたかったこと

フロムは、
「愛の問題は、適切な対象を見つけることではなく、
自分自身の能力の問題である」
という考え方を示しています。

つまり、
幸せな結婚生活は、「運命の人」と
出会えたから築けるものではなく、

愛する力を育てながら、
お互いに関係を築いていくことで育まれるものだということです。


次回予告

では、幸せな結婚生活を決めるのは
「誰と出会うか」ではないとしたら、
本当に大切なのは何なのでしょうか。

フロムは、「愛は感情ではなく、技術である」
と語っています。

では「技術」とは、
いったいどういう意味なのでしょう。

次回Chapter4では、
フロムの最も有名なこの言葉をもとに、
「愛する力」とは何かを考えていきます。