幸せな結婚生活のために、婚活中から知っておくべきこと
【第2回】なぜ私たちは「愛されたい」と思うのか
前回は、「結婚すること」と「幸せな結婚生活を送ること」は同じではない、
というお話をしました。
この連載では、心理学者エーリッヒ・フロムの著書『愛するということ』をもとに、
幸せな結婚生活を育てるためのヒントをお届けしています。
今回は、
多くの人が当たり前のように抱く「愛されたい」という気持ちについて、
一緒に考えてみましょう。

「愛されたい」と思うのは、とても自然なこと
「誰かに愛されたい。」
そう願うことは、人としてとても自然なことです。
婚活をしていると、
「いい人に出会いたい。」
「相手に気に入ってもらいたい。」
「選ばれたい。」
そんな気持ちになりますよね。
誰かと人生を歩みたいと思うからこそ、
「愛されたい」と願うのは決して悪いことではありません。

私たちは、なぜ「愛されたい」と思うのでしょうか
では、なぜ私たちは、
それほどまでに「愛されたい」と思うのでしょうか。
フロムは、その背景には人が抱える孤独があると考えています。
人は一人では生きていけません。
誰にも理解されず、誰とも心がつながっていないと感じることは、
大きな不安や寂しさにつながります。
だから私たちは、誰かと深くつながりたいと願います。
そして、その願いを「愛されること」で満たそうとするのです。
また、私たちは子どもの頃から、
「勉強ができる子」
「人気者」
「頑張った人」
が評価される環境で育ってきました。
そのため、大人になっても、
「魅力があれば愛される。」
「条件が良ければ選ばれる。」
という考え方を持ちやすくなります。
婚活でも、
「もっと若ければ…」
「もっと年収が高ければ…」
「もっときれい(イケメン)だったら…」
と、自分の条件ばかりを気にしてしまう方は少なくありません。
もちろん、自分を磨くことは素晴らしいことです。
でも、フロムはここで一つの問いを投げかけます。
「私たちは、愛することよりも、
愛されることばかりを求めてはいないだろうか。」

婚活で本当に大切なこと
私は結婚相談所で婚活をサポートしていますが、
多くの方が「どうしたら選ばれるか」を一生懸命考えています。
でも、幸せな結婚生活を送っているご夫婦は、
「選ばれた人」だから幸せなのではなく、
お互いが「愛すること」を大切にしているから幸せなのだと感じます。
もちろん、婚活では第一印象やプロフィールも大切です。
でも、幸せな結婚生活は、「選ばれたこと」で続くものではありません。
お互いを思いやり、尊重し、
信頼関係を育てていくことで築かれていくものです。
だから私は、婚活では「どんな人と結婚したいか」と同じくらい、
「私はどんなパートナーになりたいのだろう。」
という問いも大切にしてほしいと思っています。
この問いを持つことで、婚活は「選ばれるための活動」から、
「幸せな結婚生活を築くための準備」へと変わっていきます。
次回予告
ここまで読んで、
「なら、幸せな結婚生活を送るには、どうすれば良いんだろう?」
そんな疑問が浮かんできた方もいるかもしれません。
そして、多くの人は、
「運命の人に出会えれば幸せになれる。」
そう考えがちです。
でも、フロムはその考え方そのものに
疑問を投げかけています。
次回Chapter 3では、
「運命の人」がいれば幸せになれるのかについて、
一緒に考えていきましょう。


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