「嫌な人ではない」
「話し方も優しいし、感じの悪い人じゃない」

それなのに、
会ったあと、なぜかどっと疲れる。
婚活をしていると、こんなことがあります。

そして、そんなときほど、
「私が気にしすぎなのかな」
「もう少し会ってみたほうがいいのかな」と、

自分の中に生まれた違和感よりも、
自分の感じ方を疑ってしまう。

でも、ここで見逃してほしくないことがあります。

「疲れた」という自分の感覚は、
結婚相手を選ぶための大切な情報だということ。

つまり人は、
明らかに嫌なことをされたときより、

「相手がいい人」であればあるほど
自分の違和感を無視してしまうんです。

たった1時間だったのに、どっと疲れた

先日、ある女性会員様が
仮交際相手とデートをしました。

お相手は、お店を探して予約してくれる方。
話し方も穏やかで、雰囲気も優しい。
決して「嫌な人」ではありません。

その日、会員様には後の予定があり、
「14時にはお店を出ないといけない」
ということを、あらかじめお相手に伝えていました。

ところが、お相手が予約してくれたのは
13時からのコース料理。

当然、1時間で
すべてのお料理が出てくるとは限りません。

時間がどんどん迫ってきます。
料理もなかなか運ばれてきません。

お相手も、
「なかなか料理が来ないですね」とは言う。

でも、
「時間、大丈夫ですか?」
「14時までに出たいんですが、間に合いますか?と
お店の方に聞いてみましょうか」
そんな言葉や行動はありませんでした。

会員様は、
「ずっと時間ばかり気になっていました」
と話してくれました。

そして、たった1時間のデートだったのに、
「なんだか、どっと疲れました」と。

普段、仕事以外のことで
ほとんど「疲れた」と言わない方です。

だから私は、
その「疲れた」という言葉がとても気になりました。

疲れたのは、1時間だったからではない

もしかしたら彼女は、その1時間、
「時間、大丈夫かな」
「まだ料理来ないな」
「14時には出なきゃ」
「私から店員さんに言ったほうがいいのかな」
「相手は時間のこと気にしていないのかな」

そんなふうに、
ずっと頭のどこかで考え続けていたのかもしれません。

つまり、
1時間しか会っていないのに疲れたのではなく、

1時間ずっと、

自分一人で気を回し続けていたから
疲れたのかもしれない。

私は、ここに結婚相手を見極めるための、
とても大切なヒントがあると思っています。

「14時に帰ります」の、その先を想像できる人

思いやりって、
高価なお店を予約してくれることでも、
いつも優しい口調で話してくれることでもありません。

もちろん、それも嬉しいこと。

でも結婚生活で必要になる思いやりは、
もっと日常の小さなところに現れます。

たとえば、
「14時には帰らないといけない」と聞いたとき。

その言葉を、
「14時に帰る」
という“情報”として受け取るだけなのか。

それとも、

「じゃあ13時からコース料理だと落ち着かないな」
「少し早く会おうか」
「別のお店にしようか」と、

その言葉の向こう側にある
相手の事情や気持ちまで想像しようとするのか。

ここには、とても大きな違いがあります。

何でも言わなくても察してほしい、
という話ではありません。

彼女はちゃんと、
「14時には出なければならない」と伝えています。

大切なのは、
伝えられたことから、もう一歩相手の立場に立って考えられるか、
なのだと思います。

思いやりは「気づくこと」だけではない

料理がなかなか来ない。
「遅いですね」と気づくことはできる。

でも、思いやりのある人なら、その次に、
「14時には出るって言っていたな」
「きっと時間が気になっているだろうな」
「じゃあ、お店の人に確認してみよう」
と考えられます。

気づく。
想像する。
そして、自分にできることをする。

私は、この小さな行動の中に、
その人の思いやりが現れると思っています。

「悪い人じゃない」は、結婚する理由にはならない

婚活をしていると、
「でも、悪い人ではないんです」
という言葉を本当によく聞きます。

確かに、悪い人ではありません。

今回のお相手も、
お店を探してくれました。
優しい話し方もしてくれました。
きっと、その人なりに
デートを楽しみにしていたのだと思います。

だから、
「この人は思いやりのない人だ」
と決めつける必要もありません。

でも、
「悪い人ではない」と
「安心して一緒にいられる」
は、まったく別の話です。

結婚相手を探すとき、
相手を断るだけの大きな欠点を探す必要はありません。

暴言を吐かれたわけでもない。
失礼なことをされたわけでもない。

だから交際を続けてみる方がいい?

いいえ、そんなことはありません。

大切なのは、
「私は、この人といるときの自分が好きか」

そして、
「この人といるとき、私は安心していられるか」
ということ。

一緒にいて疲れない人とは

「一緒にいて疲れない人がいい」というと、

気を遣わなくていい人、
何でも好きにできる人、
そんなイメージを持つかもしれません。

でも私は、少し違うと思っています。

思いやりのある人といても、
相手への気遣いは必要です。

むしろ、お互いに相手を大切にしようとします。

ただ、
自分だけが気を回し続けなくていい。

「時間大丈夫かな」と私が思っていたら、
相手も「時間大丈夫?」と気にしてくれる。

私が相手の疲れを気遣ったら、
相手も私の疲れを気遣ってくれる。

私が相手の予定を大切にしたら、
相手も私の予定を大切にしてくれる。

一方だけが二人分を考えるのではなく、
二人ともが、お互いのことを少しずつ考えている。

だから、安心できる。
だから、自分らしくいられる。
だから、疲れないんです。

「疲れた」は、あなたの心からのメッセージ

婚活では、条件も大切です。

年齢、仕事、収入、住む場所、子どもについての考え方。
もちろん、確認しておかなければならないことはたくさんあります。

でも、それと同じくらい私は、
「その人と一緒にいるとき、自分がどうなっているか」
を見てほしいと思っています。

相手が困らないように、自分ばかり先回りしていない?
相手を楽しませなきゃと、自分ばかり頑張ってない?
自分ばかり予定を調整していない?

そして、
会ったあと、なぜか毎回どっと疲れていない?

そんなときは、
「婚活って疲れるものだから」
で片づけないでほしいんです。

もしかしたらそれは、
あなたが婚活に疲れているのではなく、
その人との関係の中で、一人で頑張りすぎているのかもしれないから。

結婚生活は、一日や二日ではありません。
何十年と続いていきます。

だからこそ、
「悪い人じゃない人」ではなく、
「自分一人が二人分を考えなくてもいい人」を選んでほしい。

思いやりのある人とは、
何でも察してくれる人ではありません。

あなたが伝えたことをちゃんと受け取り、
その向こう側にあるあなたの事情や気持ちを想像し、
「じゃあ、どうしようか」と一緒に考えてくれる人。

そんな人となら、
あなたも相手を思いやりながら、
自分のことも大切にして生きていけるはずです。

婚活で感じた小さな違和感を、
「こんなことで」と消さないでくださいね。

その違和感の中に、
あなたが幸せな結婚をするために、
本当に大切にしたいものが隠れていますよ。